2018年02月14日 20:30

『相棒16』#14「いわんや悪人をや(後篇)」2018-01-31(水) 3

それなりに面白かつた。

矢野聖人が仲間由紀恵にビンタされるのを視て、先の『アウト×デラックス』で女にビンタされて悦んでゐる聡太郎を連想したよ(笑)。

社美彌子(仲間由紀恵)の愛した元ロシアスパイ、ヤロポロク・アレンスキーは、ロシア政府が雇つた元傭兵の殺し屋、常盤臣吾(矢野聖人)に殺されてゐた。杉下右京(水谷豊)の“妄想”では、米国も関与したとか。黒幕が国家といふのが何だかなあ。

自分が惚れた女を監視してゐた男を殺したことについては罪悪感があるのに、その女の恋人を殺したことについては只の仕事だと言い切つて全くつみのいしきがない。そんな犯人のイカれ具合が印象的だつた。

「真野勝成脚本で退場したかに見えた片山雛子を輿水泰弘脚本で復活させた」といふのが、「真野勝成が食ひ散らかしたのを輿水泰弘が後片付けした」といつた風に感じた。

国家間の陰謀による殺人と変態による身勝手でお節介な殺人とがリンクしてゐる様は、考へ様によつては『相棒』らしくて第300回記念に相応しいものだつたかも知れないね。単純に娯楽作品として面白ければ尚好かつたんだけど(笑)。今時は、『相棒』に限らず、秀逸なホワイダニットは、もう難しいんだらうなあ。


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