2021年04月28日 10:37

◎『きれいのくに』03 2021-04-26(月)

面白かつた。しかし、税理士美容師夫婦の話が作中作だつたことを後出しで明かすのは駄目だらう。

◎典型的な夫婦

税理士美容師夫婦は、例によつて、鈍感な夫&逆上しがちな妻だ。どつちもどつち。『知ってるワイフ』の主人公夫婦と同じだ。

◎信用できない制作者

後出しで「夫婦の話は作中作だ」と明かすのは、視聴者に対する叙述の仕方が不誠実だ。視聴者を騙してゐることになる。つまり、制作者は視聴者を馬鹿にしてゐるのだ。

視聴者を馬鹿にしてゐないといふのならば、なぜ初めから作中作であることを明かさなかつたのか。「明かしてゐたら、馬鹿な視聴者が勝手に意味を解釈してくれなくなる」と制作者は考へたからだ。

夫婦の話がどの様に青春ドラマに繋つていくのかと思つたら、前者が後者の作中作であつたので、大変残念だつた。『コントが始まる』のやうに、青春ドラマが作中作と関連する展開になるのだらうか。それとも単に作中作の出演者(吉田羊)が高校生らと何か関係するといふ程度なのだらうか。或は作中作が連鎖していつて最後に又税理士美容師夫婦の話になるのだらうか。告知されてゐる配役からするとさういふ展開にはなりさうもないが。

ところで作中作は(啓発映画ださうだ。)何を啓発してゐたのだらうか。解らない。

◎設定通りに見えない

高校生5人組の内、女生徒2人を見分けられなかつた。設定上、坊主でも茸オカツパでもない男生徒の中山(秋元龍太朗)は稲垣吾郎と同じ顔をしてゐるさうだ。けれど、稲垣吾郎に似てゐるやうには見えなかつた。

そんな訳で「“トレンド顔”の大人達とさうでない子供達」といふ設定をきちんと理解できないかも知れない。まあ、いいけれど。

◎吾郎ちやん顔

――と色々文句はあるけれども、設定や稲垣吾郎が一人何役も演つてゐることは面白かつた。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索
カテゴリ別アーカイブ
月別アーカイブ
最新記事