小林薫
2020年03月15日 14:11
《僕はビッグになりたいの。僕の上にはお日様が欲しいの。亀さんみたいな。愛が欲しいの》
はる君(重岡大毅)、小説家として成功してよかつたよ。ビッグになれたやうだし、多分、お日様も愛も得られたのだらう。退職願を出したら、引き止められるどころか、あつさり受け取られるのを通り越して「さつさと辞めろ」と言はんばかりに退職願をもぎ取られたのが微笑ましかつた。その後、ケイトが殺人犯の娘ではなかつたこと等を知つて動揺したのも、些か気の毒だつた。あくまで些かだが(笑)。編集部去り際のイツちやつてる高笑ひが可愛かつた♪
❖
話がテンポよく進むのと演技が好いのとで面白く感じたけれど、話は強引だつた。
壮太君(柄本佑カメラマン夫婦の子供)が可哀相だつた。父親に捨てられずに済んでよかつたと思つたら、母親に捨てられるなどとは。柄本佑カメラマン夫人は夫の不倫のせいで頭が可笑しくなつた、といふことなのだらうか。乃十阿徹夫人も乃十阿徹(小林薫)の不倫のせいでノイローゼ気味になつたさうだし。
主人公を初めキャラの言動を視るに
「離婚は夫婦関係の解消であつて親子関係の解消ではない」
といふ考へ方は世に浸透してる訳ではないのかね。
親は子供のために全てを犠牲にできるのかも知れないけれど、親にとつて子供は掛け替へのない玩具程度の存在のやうだ、『知らなくていいコト』世界では。
はる君(重岡大毅)、小説家として成功してよかつたよ。ビッグになれたやうだし、多分、お日様も愛も得られたのだらう。退職願を出したら、引き止められるどころか、あつさり受け取られるのを通り越して「さつさと辞めろ」と言はんばかりに退職願をもぎ取られたのが微笑ましかつた。その後、ケイトが殺人犯の娘ではなかつたこと等を知つて動揺したのも、些か気の毒だつた。あくまで些かだが(笑)。編集部去り際のイツちやつてる高笑ひが可愛かつた♪
❖
話がテンポよく進むのと演技が好いのとで面白く感じたけれど、話は強引だつた。
壮太君(柄本佑カメラマン夫婦の子供)が可哀相だつた。父親に捨てられずに済んでよかつたと思つたら、母親に捨てられるなどとは。柄本佑カメラマン夫人は夫の不倫のせいで頭が可笑しくなつた、といふことなのだらうか。乃十阿徹夫人も乃十阿徹(小林薫)の不倫のせいでノイローゼ気味になつたさうだし。
主人公を初めキャラの言動を視るに
「離婚は夫婦関係の解消であつて親子関係の解消ではない」
といふ考へ方は世に浸透してる訳ではないのかね。
親は子供のために全てを犠牲にできるのかも知れないけれど、親にとつて子供は掛け替へのない玩具程度の存在のやうだ、『知らなくていいコト』世界では。